好き顔9選では、最後に残った2人を1対1で並べる場面があります。同じ結果に並んだ2人のうち、どちらが上にされるかは、その人自身で決まっているのか、それとも並べる人によって変わるのか。アニメキャラ男子からプロレスラーまで40ページ、2026年11月3日0時までの結果409,442件と、2人が1対1で並んだ記録を突き合わせました。記録はページによって36組から240,537組まで開き、同じ「2人を並べる」でも中身は同じではありません。
多く並べられた組でも、上にされた割合はページで大きく開く
まず、ページごとの規模と、いちばん多く並べられた組を見ます。ここでいう対決の記録は、2人が1対1で並んだ回数の累計です。結果の件数と比例するとは限りません。1回の結果の中で複数の組み合わせが生まれることもあれば、最後まで1人を選ぶ形で終わることもあるためです。
ページの規模と、いちばん多く並べられた組(2026年11月3日0時。組はページ内で最も記録の多いもの)
- 特撮俳優52.4%
- ジャニーズ52.5%
- アニメキャラ女子54.8%
- 日本俳優56.2%
- 男性アイドル56.7%
- EBiDAN59.1%
- アニメキャラ男子60.9%
- Mリーガー68.3%
- 2.5次元俳優83.8%
- ハリウッド俳優89.4%
- プロレスラー100%
各ページで最も多く並べられた3組のうち、上にされた割合が最も高い組(2026年11月3日0時)
同じページの中でも、多く並べられた3組だけを取ると、上にされた割合は5割から100%まで開きます。結果数が20万件を超えるアニメキャラ男子でも、最も偏った組は6割程度です。一方、結果数が309件のプロレスラーでは、最も多く並べられた組が100%でした。規模の大きいページほど、偏りが小さい傾向があります。
結果数の桁と、最も偏った組の割合には、負の相関(0.67)がありました。結果数が多いページほど偏りは小さく、少ないページほど片側に寄ります。理由は二つ考えられます。一つは、結果数が多いページほど遊ぶ人が多く、好みが混ざるということ。もう一つは、結果数が少ないページでは同じ2人が繰り返し並び、その少ない人数の間で好みが固まるということです。7ページは最も偏った組が6割未満で、結果数の中央値は13,183件。16ページは7割以上で、中央値は569.5件でした。どちらも同じ方向を指しています。
ただし、この二つはデータだけでは分けられません。遊ぶ人が多いから混ざるのか、名簿が多くて組が分散するから偏りが薄まるのかは、同じことの裏表とも言えます。相関は因果ではありません。ページごとに名簿の構成も、公開された時期も違います。規模の効果として読むなら、あくまで目安だと考えられます。
同じ人でも、相手が変われば上になったり下になったりする
ここからが本題です。ページの上位にいる人を選び、その人が別の相手と並んだときに、いつも同じ側に置かれているかを見ました。同じ人の中で位置が入れ替わるなら、「上にされる人」は人ではなく組で決まっていることになります。
同じ人が相手を変えて並んだときの記録(2026年11月3日0時。左の人が右の人より上にされた回数)
山中柔太朗さんは、佐野勇斗さんとHAYATOさんには上にされますが、武藤潤さんとの組では下にされます。吉沢亮さんも、山﨑賢人さんと町田啓太さんには上、横浜流星さんには下です。ページで最も選ばれている新山士彦さんも、こたけ正義感さんとの組では下になります。同じ人の中で、相手によって位置が入れ替わっています。
差が小さい組に注目すると、上にされた割合が50%台前半の組がいくつもあります。この範囲は、数千回の記録でも差が小さく、位置が入れ替わるかどうかを決める材料にはなりません。一方で、59.1%のような差になると、組ごとの違いとして読む根拠が強まります。同じ人でも、相手が変われば「上」にも「下」にもなる、というのがここの読み方です。
なぜそうなるのか。一つは、相手との組み合わせです。同じ事務所や同じ作品の2人か、そうでない2人か、役どころが近いかで、並べる人が見るポイントは変わると考えられます。もう一つは、決勝に残る組み合わせの偏りです。特定の2人が何度も最後に残れば、その組の記録だけが厚くなります。三つ目は、単なる偶然です。
データが支持するのは、どちらかというと組み合わせの違いです。50%台前半は差が小さく、59.1%ははっきりした差です。もし「上にされる人」が固定的にいるなら、その人はどの相手に対しても同じように上にされるはずです。しかし実際には、同じ人が相手によって上にも下にもなります。つまり「この人が上」ではなく「この組ではこちらが上」としか言えません。
まだ確定できないのは、時期による変化です。記録は累計で、今週並んだ分と先月並んだ分を分けていません。同じ組でも、前半と後半で並べる人が入れ替われば、結果は変わる可能性があります。この点は、次に期間を分けた集計ができたら確かめたいところです。
引き分けの組と100対0の組は、集計の側が選んでいる
データには、差が最も小さい組と、相手が0回の組も入っています。前者は「拮抗した組」、後者は「一方に寄った組」として選ばれたものです。この二つを並べると、組の偏り方が見えてきます。
各ページの拮抗した組と、相手が0回の組(2026年11月3日0時)
拮抗した組の80組のうち73組は、上にした回数と下にした回数が完全に同じでした。
100対0の組も、大半が文字どおり100%です。相手が0回の組のうち、9割がそうでした。ここだけを見ると「接戦が多い」「片側に寄る組が多い」と思うかもしれませんが、それは正しくありません。
理由は二つ考えられます。一つは、実際に好みが半々の組や、片側に寄る組が多いということ。もう一つは、集計が「差が最も小さい組」「相手が0回の組」を選んで載せているということです。後者なら、極端な組が出るのは当然です。無作為に組を選んだときに、同じ偏りが出るとは限りません。つまり、この表の存在だけでは、全体の中で拮抗した組がどれくらいあるのかは分かりません。二つの極端な例を見ているにすぎない、と読むのが正確です。
もう一つ、記録数の違いがあります。100対0の組は20回から240回で、中央値は46.5回。拮抗した組は20回から2,361回で、中央値は81回です。片側に寄った組のほうが、記録数は少ない傾向にあります。少ない回数でたまたま片側に転ぶと100%になりやすい、という説明が成り立ちます。
したがって、この二つの表から分かるのは「そういう組が存在する」ところまでです。拮抗した組が多いのか、片側に寄る組が多いのかは、全体の分布を見ないと言えません。今回のデータには、ページごとに選ばれた数組しか入っていないため、そこまでは踏み込めないと考えられます。
同じグループの2人でも、並べ方は半々に割れない
同じ作品や同じユニットの2人なら、好みが半分に割れて拮抗するのではないか。そう考えるのは自然です。そこで、組を「同じグループ」と「グループをまたぐ」に分けて比べました。ここでのグループは、ページ側が付けた区分です。
- 刀剣乱舞(鶴丸国永 / 山姥切長義)50.0%
- チェンソーマン(姫野 / マキマ)50.5%
- R-1グランプリ 決勝(新山士彦 / こたけ正義感)51.1%
- M!LK(山中柔太朗 / 佐野勇斗)51.8%
- 仮面ライダー(杢代和人 / 簡秀吉)52.4%
- チェンソーマン(マキマ / パワー)54.8%
- 18TRIP(久楽間潮 / 西園練牙)60.9%
- LUNA SEA(RYUICHI / 真矢)100%
同じグループの組の例(2026年11月3日0時。ページ側のグループ区分が同じ組)
同じグループの組は、50%から100%まで開きました。刀剣乱舞の2人は1,181対1,180、M!LKの2人は51.8%で拮抗しています。一方、LUNA SEAの2人、TEAM RAIDEN / 雷電の2人、BEAST Xの2人は100%で、同じグループでも片側に寄ります。グループ内だから拮抗する、とは言えません。
最も多く並べられた組120組を、同じグループかどうかで分けると、平均は同じグループが62.0%、またぐ組が61.6%で、ほとんど変わりません。グループの内側か外側かという区切りは、上にされる割合をほとんど説明していないことになります。
理由は三つ考えられます。一つは、グループ内でも役どころや知名度の差が大きいこと。二つ目は、グループをまたぐ組にも、同じ作品どうしのように近い関係の組が混ざっていること。三つ目は、グループの区切りがページごとに違い、作品・事務所・大会・年代が同じ「グループ」として扱われていることです。
データが支持するのは三つ目です。たとえば「ジャニーズ」「ミュージカル」「その他の事務所・個人」といった区分は、同じユニットや同じ作品よりも広いまとまりです。広いまとまりの中で100対0が出ても、それは「同じグループの2人が拮抗しない」ことの証拠にはなりません。グループの粒度をそろえない限り、この比較は目安にとどまります。
グループ名はページ側の区分で、実際のユニットや人間関係とは違います。同じグループだからといって、並べる人が同じ基準で2人を見ているとは限りません。この点は、グループの定義をそろえた集計ができたら、もう一度確かめたいところです。
好きポイントの偏りと、対決の偏りは重ならない
データには、1位に選んだ人に付く「好きポイント」もページごとに集計されています。項目は、雰囲気・目元・笑顔・かわいい・かっこいい・色気・口元・鼻筋などです。ページによって、どの項目が上位に来るかは変わります。
ページごとの好きポイント1位と、対決の偏り(2026年11月3日0時)
好きポイントの1位は、ページによって雰囲気、目元、笑顔、かわいい、かっこいいと分かれます。1位項目の割合は、集計のある13ページで15.0%から26.7%で、飛び抜けた項目はありません。項目の好みは、ページごとに少しずつ違うようです。
ポイントの合計は100票から6,828票まで、ページで大きく違います。100票台のページでは、1位項目の割合も数票の差で動きます。この点は、率を比べるときの制約になります。
項目の好みが対決の偏りに反映されるなら、1位項目が集中するページほど、組も片側に寄るはずです。しかし、そう単純にはなりません。Mリーガーは「かわいい」が最も多い項目なのに、最も偏った組でも7割に届きません。2.5次元俳優は「笑顔」が首位で、最も偏った組は8割を超えます。アニメキャラ男子は「雰囲気」が首位で、最も偏った組は6割程度です。項目の集中度と、対決の偏りは、同じ方向を向いていません。
理由として考えられるのは、二つの記録が別の場面を数えていることです。好きポイントは1位に選んだ人にだけ付き、対決の記録は2人に絞られた場面だけを数えます。同じ遊びでも、記録に残る瞬間が違えば、そこに表れる好みも変わると考えられます。加えて、100票台のページが多く、率の比較には向きません。
個人ごとに、その人の好きポイントと対決の結果を結びつける集計はありません。ここで比べられるのはページ単位までです。項目と対決の関係を言うには、同じ人の両方の記録を突き合わせる必要があります。
1位に置かれる率が高い人は、並べられた回数が少ないことが多い
ここまでは「2人を並べた記録」を見てきました。最後に、1位に置かれる率との関係を確かめます。1位率は、その人が選ばれた回数のうち、1位に置かれた割合です。分母が小さい人ほど、率は大きく動きます。
- プロ野球選手31回
- 特撮俳優34回
- 日本女優35回
- アニメキャラ男子46回
- ジャニーズ67回
- KAWAII LAB.608回
- イコノイジョイ634回
- 日本俳優703回
- ザセカ912回
- Mリーガー1,919回
- 男性声優4,564回
- EBiDAN4,639回
各ページで1位率が最も高い人が、選ばれた回数(2026年11月3日0時)
40ページのうち20ページで、1位率が最も高い人は選ばれた回数が100回未満でした。中央値は96.5回です。ページ全体で最も選ばれている人が数万回に達するページでも、1位率の首位は数十回の人が占めています。分母が小さいところで率が跳ねている、と見るのが自然です。
一方、500回以上選ばれた人に限ると、1位率は19.6%から32.6%に収まります。母数が大きくなると、率は急に跳ねなくなります。この範囲を「そのページで1位に置かれやすい人の水準」と読むと、数十回の人の40%台は、水準というより偶然の偏りだと考えられます。
1位率の首位と、選ばれた回数の首位(2026年11月3日0時)
表の左側は1位率が最も高い人、右側はページで最も選ばれている人です。両者が同じページは多くありません。選ばれた回数が最多の人が、そのまま1位率でも首位に立つのは、Mリーガーのように限られます。1位率の順位は「選ばれた回数」の順位とは別物で、両方を同じ土俵で比べることはできません。
ここまでの記録から、最初の問いにはこう答えられそうです。同じ結果に並んだ2人のうち、どちらが上にされるかは、その人だけでは決まりません。相手が変われば上下し、多くの組では差が数ポイントに収まります。一方で、組によっては8割、9割、ときに100%と片側に寄る。つまり「上にされる人」がいるのではなく、「上にされやすい組」がある、と読むのがデータに合います。
ただし、1位率は選ばれた回数が少ない人ほど不安定です。上位を比べるときは、回数の下限をそろえる必要があります。この記事では、500回以上という線を引きましたが、この線自体も便宜的なものです。回数の少ない人を除外すると、また別の並びが見える可能性があります。
数字を読むときの注意
この記録は、遊んだ人がその場でどちらを上にしたかの累計です。遊んだ人の好みの記録であって、その人の価値や知名度を測ったものではありません。「上にされた」は、その場で並べた人がそう選んだ、という意味だけを持ちます。数字が大きいからといって、人として上というわけではないことは、最初に確認しておきたい点です。
結果には、9選とTOP5が混ざっています。選ばれる人数も、1位を決めるまでの手順も違います。同じ人でも、9選に入る回数とTOP5に入る回数は別に数えられます。ページをまたいで比べるときは、この違いを頭に置く必要があります。
名簿に加わった時期が遅い人は、そもそも並べられる回数が少なくなります。ページが公開された直後からいる人と、あとから加わった人では、記録に登場する期間が違います。回数の少ない人を、率だけで上位の人と並べると、実際より大きく見えたり小さく見えたりします。
件数が少ない組は、1回の選択で率が大きく動きます。先ほどの100対0の組も、記録数は数十回のものが少なくありません。数十回のうちの1回が入れ替われば、率は数ポイント動きます。少ない件数の組は、傾向の目安として読むのが適切です。順位の見方はランキング、数字の数え方は数字の数え方でも確認できます。
グループの区切りも、ページごとに違います。作品、事務所、大会、年代が同じ「グループ」として扱われています。グループの内側と外側を比べるときは、その粒度の違いを意識しないと、意味のない差を読んでしまいます。
それでも、この記録から言えることはあります。並べる人の好みは、組によって固まることも、半分に割れることもある。同じ人でも相手が変われば位置が入れ替わる。だから、誰が上かという順位ではなく、どの組でどちらが上にされやすいか、という見方をするのが、この数字には合っていると考えられます。
この記事について
データの出典:好き顔診断で作られた好き顔9選・TOP5の結果の集計です(記事中の数字は2026年11月3日0時・日本時間の時点)。何を数えているかは集計の仕組みと限界で説明しています。
編集方針:好き顔診断 編集部が集計を確認して書いています。数字は遊んだ人の好みで、人物の人気や評価を表すものではありません。未成年のメンバーは載せていません。誤りを見つけた場合はお問い合わせからお知らせください。
更新:記事中の数字は公開時点のままです。最新の集計はみんなの好き顔ランキングと各ページの「データで見る」の欄で更新しています。新しいコラムは毎週木曜日と日曜日に公開しています。