好き顔診断のコラムでは、10月9日に初めてデータの記事を出したとき「新しい集計をもとにした記事は、月に1回をめどに追加します」と書きました。この記事はその10月分の月報です。10月9日23時45分と10月31日23時45分の累計を比べると、全ページの結果は約6.6万件から約40.4万件へ、およそ6.1倍になりました。ただ、この記事で見たいのは件数の大きさそのものではありません。3週間のあいだに何が変わり、10月9日の時点で見えていたことのうち何が残ったのか。新しく公開したページの立ち上がり方、名簿に途中から加わった人の選ばれ方、「1位に置かれやすい人」が3週間後も同じかどうか、の三つの切り口から読みます。
3週間で約6.1倍、増えた分の8割は10月に公開したページから
10月9日に集計があったのは35ページ、10月31日には54ページになりました。この間に増えた338,153件のうち、10月10日以降に初めて集計に出たページの分が278,182件で、82.3%を占めます。10月22日に公開したアニメキャラ男子とアニメキャラ女子の2ページだけで、増えた分の72.3%です。もともとあったページの増加は合わせて59,971件で、全体の17.7%にとどまりました。ただし、この「8割」はアニメの2ページの影響がほとんどです。アニメの2ページを除いて計算し直すと、増えた分のうち10月に公開したページの割合は35.9%で、残りはもともとあったページの伸びでした。
もともとあったページも、増え方は一様ではありません。下の表は、10月9日から10月31日までに増えた件数が多かったページです。いちばん右の列は、3週間の増加分のうち、最後の1週間(10月24日〜31日)に作られた割合です。
10月9日にもあったページのうち、3週間で増えた件数の多い10ページ(各日23時45分時点の累計)
EBiDANは増えた分のほとんどが最後の1週間に集まり、プロ野球選手は逆に、増えた分の大半が最初の1週間(10月10日〜16日)にできていました。同じ3週間でも、ページによって遊ばれた時期がまったく違います。声優も最後の1週間の割合が高いページですが、ここは10月22日に名簿へ加わった人が多く、その人たちが23日から25日にかけて選ばれ始めており、その時期と伸びが重なっています。名簿が増えたことで、もともと遊んでいた人がもう一度作り直したり、新しく加わった人のファンが訪れたりしたためと考えられます。
ここから言えるのは、ページの件数がジャンルの大きさをそのまま映しているわけではない、ということです。件数を大きく左右しているのは、そのページがいつ、どこで話題になったかのほうだと考えられます。一つのページが話題になるだけで、全体の数字が何倍にもなるからです。
公開直後に集まるページ、数日たってから一気に伸びるページ
10月10日以降に集計に出てきたページのうち、10月31日までに100件以上になった14ページを、立ち上がり方で並べました。「最初の3日間」は、集計に初めて出た日を1日目として、3日目までにできた件数が10月31日の累計の何割にあたるかです。「半分に達した日」は、累計の半分を超えたのが何日目だったかを表します。1日目は公開した時刻からその日の23時45分までなので、公開が夜だったページでは半日に満たないこともあります。10月に出てきたページのうち、100件に満たない5ページは表から外しました。
10月10日以降に集計に出た14ページの立ち上がり方(10月31日23時45分時点)
表の上と下で、ページの育ち方は対照的です。フィギュアスケーターやBリーグ選手は、公開してすぐに累計の大半ができ、その後はゆっくり増えています。公開に合わせて結果を共有した人の輪の中で一度に遊ばれ、その輪の外にはあまり広がらなかった形と読めます。
一方、表の下の方は、最初の3日間はほとんど動かず、そのあと急に伸びたページです。アニメキャラ男子は最初の3日間で累計の2%しかできていませんが、4日目には累計の半分を超えました。いちばん多かった日は1日で123,735件です。特撮俳優やMリーガーも、公開から数日おいて同じような伸び方をしています。誰かの結果の投稿がファンの間で広がった日に、件数が一気に増えたためと考えられます。こうしたページでは、公開した日ではなく、結果が共有され始めた日が実質的なスタートになっているようです。
オールジャンル(男性)とオールジャンル(女性)は、そのどちらでもありません。半分に達するまでに10日以上かかり、毎日少しずつ増えています。特定のファンの輪に頼らず、ほかのページから流れてきた人が少しずつ遊んでいる形だと考えられます。ページの件数を比べるときは、公開からの日数だけでなく、こうした伸び方の違いも頭に入れておく必要があります。
途中から名簿に加わった人は、どれくらい選ばれているか
10月は、もともとあったページにも多くの人を追加しました。お笑い芸人では、10月31日の名簿のうち51.1%が10月9日より後に加わった人です。では、途中から加わった人は、もともといた人と同じように選ばれているのでしょうか。
比べ方は次のとおりです。10月9日に300件以上の集計があり、5人以上を追加したページについて、追加した人の9割が集計に出そろった日の翌日から10月31日までに増えた分だけを見ます。その期間に、加わった人1人あたりが選ばれた回数を、もともといた人1人あたりの回数で割りました。1倍なら同じ程度、1倍より小さければ、もともといた人ほどは選ばれていないことになります。比べる期間の増加が300件に満たないページは外しました。
- 声優0.75倍
- 日本女優0.42倍
- 日本俳優0.39倍
- 女性アイドル0.32倍
- 男性声優0.31倍
- お笑い芸人0.18倍
途中から加わった人1人あたりの選ばれた回数(もともといた人1人あたり=1倍)
途中から加わった人の数と、比べた期間に選ばれた回数のうち加わった人が占めた割合
6ページすべてで1倍を下回りました。もっとも差が小さい声優でも0.75倍、お笑い芸人では0.18倍です。名簿の半分を占めていても、選ばれた回数では2割に届いていません。
比べ始める日の取り方で数字は変わります。そこで、比べる期間を6ページとも10月17日から31日にそろえて計算し直しました。この場合、声優は0.49倍、お笑い芸人は0.26倍になり、声優とほかのページの差は小さくなります。それでも6ページすべてで1倍を下回るという点は変わりませんでした。
理由として考えられるのは二つです。一つは、遊ぶ人がすでに見慣れた顔から選びやすいことです。前から名簿にいた人のほうが、そのページで遊んだことのある人の目に留まりやすいと考えられます。もう一つは、加わった人を目当てに訪れる人が、まだ十分に増えていない可能性です。名簿に加わったことが、そのページで遊ぶ人にまだ十分に伝わっていないためかもしれません。
それでも、加わってすぐに上位1割に入った人もいます。比べた期間の選ばれた回数で並べると、日本俳優の山中柔太朗さんは7番目、お笑い芸人のすがちゃん最高No.1さんは8番目、声優の沢城みゆきさんは10番目でした。声優のページでは、上位1割の31人のうち7人が途中から加わった人です。山中柔太朗さんはEBiDANのページにも載っている人で、ほかのページで先に選ばれていた人は、新しいページでも早く選ばれ始めると考えられます。全体としては選ばれにくくても、一人ひとりを見れば、加わってすぐに選ばれる人もいるということです。
「1位に置かれやすい人」は、3週間後も1位に置かれているか
10月9日の記事「「よく選ばれる人」と「1位にされる人」は違う」では、選ばれた回数と、選ばれたときに1位に置かれる割合(1位率)は別の数字だと紹介しました。では、10月9日の時点で1位率が高かった人は、その後も同じように1位に置かれているのでしょうか。
ここでは、10月9日までの累計と、10月10日から31日までに増えた分だけを、別々に計算して比べます。どちらの期間でも30回以上選ばれた人がいて、その人数が10人以上の24ページが対象です。二つの期間の数字がどれだけそろっているかを、相関係数で表しました。1に近いほど、前の期間に高かった人は後の期間でも高い、という関係が強いことを示しています。同じ人たちについて、選ばれ率(集計のうち何回選ばれたか)でも同じ計算をしました。
10月9日までの累計と10月10日〜31日の増加分の相関(対象24ページのうち、比べた人数の多い10ページと、1位率の相関がもっとも高かったザセカ(THE SECOND))
24ページの中央値は、1位率が0.49、選ばれ率が0.90でした。24ページ中23ページで、選ばれ率のほうが二つの期間でよくそろっています。よく選ばれる人は3週間たってもよく選ばれる一方、1位に置かれる割合は期間によってかなり揺れる、ということです。1位率は「選ばれたときに1位かどうか」なので、選ばれた回数よりも元になる回数が少なく、ばらつきやすい数字です。そのうえ、1位率は多くの人が10%前後に集まっていて、人による差そのものが小さいため、少しの揺れでも順番が入れ替わり、相関が低く出やすいと考えられます。
例外はプロ野球選手で、選ばれ率の相関のほうが低く出ました。プロ野球選手は名簿が851人と多く、最初の表で見たように、この3週間の増加の大半がはじめの1週間に集まっていました。前半と後半で、遊んだ人の顔ぶれ(どの球団のファンが多かったか)が違っていた可能性があり、そのぶん選ばれ率の並びも変わったためと考えられます。
もう一つ見ておきたいのは、10月9日の時点で1位率が高かった人のその後です。どちらの期間でも30回以上選ばれた人の中で、10月9日の1位率が上位3人だった人を24ページから集めると72人になります(10月9日だけで上位3人を選ぶと、このうち10人が入れ替わります)。この72人のうち、後の期間の1位率が10月9日より下がった人は58人で、平均すると6ポイント下がり、10ポイント以上下がった人も20人いました。ただし、後の期間でも、比べた人たちの平均を上回っていたのは72人中56人です。最初に目立って高かった数字には偶然の分も含まれていて、回数が増えるとその分が薄まる一方、1位に置かれやすいという傾向そのものは残っている、と読めます。声優の水樹奈々さん(29.7%→27.8%)、サッカー選手の中村 敬斗さん(31.8%→28.4%)、BMSGのJUNONさん(30.5%→27.1%)のように、ほとんど変わらない人もいました。ザセカの文田大介さんと友保隼平さんは後の期間のほうが高くなっていますが、後の期間に選ばれた回数は59回と47回で、揺れの範囲とも読めます。
10月9日の見立ては、3週間後も当てはまるか
最後に、10月9日の記事で書いたことを、この3週間のデータで確かめておきます。
一つ目は「件数は、そのとき話題になったページで決まる」という見立てです。これは今も当てはまります。10月は、公開から数日おいて結果が共有され始めたアニメの2ページだけで、増えた分の7割以上を占めました。一つのページが話題になるかどうかで全体の数字が大きく動くことは、ジャンルの大きさより結果がどこで共有されたかが件数を左右している、という説明を支持しています。
二つ目は「よく選ばれる人と、1位にされる人は違う」という見立てです。方向としては今も当てはまりますが、条件が付きます。1位率は期間によって揺れやすく、10月9日の時点で1位率が飛び抜けて高く見えた人の多くは、その後は平均で6ポイントほど下がっていました。1位率で人を比べるときは、選ばれた回数が十分に多い人どうしに限ったほうがよいと考えられます。この記事で30回以上の人だけを比べたのはそのためです。
三つ目は「好みがそろうジャンル、分かれるジャンル」で書いた、名簿が増えると上位1割への集まり方が上がりやすいという点です。途中から加わった人がもともといた人ほど選ばれていない今回の結果は、この説明と合っています。
この月報の数字について、補足しておきたいこと
二つの時点は、どちらもその日の23時45分の累計です。ページが集計に初めて出た日の数字は、公開した時刻からその日の23時45分までの分なので、丸1日分とは限りません。「最初の3日間」の割合は、公開時刻が遅いページほど小さく出ている可能性があります。
途中から加わった人の比較は、加わった人の9割が集計に出そろった日の翌日から10月31日までに区切りました。区切り方を変えれば数字も変わりますし、月末に加わった人は比べる期間が短く、まだ選ばれる機会が少なかったはずです。0.18倍や0.75倍は、その時点での目安として読んでください。「加わった人」は、10月9日の時点の名簿になかった人として数えています。
1位率と選ばれ率の相関は、二つの期間の数字がどれだけ同じ向きに並ぶかを示すだけで、理由までは示していません。また、どの数字も好き顔診断で遊んだ人の好みを数えたもので、人物の評価や世の中での知名度を表すものではありません。未成年の人は、人物ごとの比較と名前の掲載から外しています。最新の数字はみんなの好き顔ランキングと各ページの「データで見る」の欄で確認できます。11月分の月報も、月末の集計をもとに書く予定です。
この記事について
データの出典:好き顔診断で作られた好き顔9選・TOP5の結果の集計です(記事中の数字は2026年10月31日23時45分・日本時間の時点)。何を数えているかは集計の仕組みと限界で説明しています。
編集方針:好き顔診断 編集部が集計を確認して書いています。数字は遊んだ人の好みで、人物の人気や評価を表すものではありません。未成年のメンバーは載せていません。誤りを見つけた場合はお問い合わせからお知らせください。
更新:記事中の数字は公開時点のままです。最新の集計はみんなの好き顔ランキングと各ページの「データで見る」の欄で更新しています。新しいコラムは毎週木曜日と日曜日に公開しています。